ヤギを飼い始めて5年ぐらい。お乳は全く取らず。
「何のためにヤギを飼ってるの?」
よくそんな質問をされて、何とも人間中心の利益追従的な考え方だなあと内心思いながらも、そんなこと言ったら大人の会話が成立しなくなってしまうので(笑)
「雑草を食べてもらったり、あと森のようちえんの子どもたちが喜ぶんですよ。」
何て答えていたのだけど、本来は他の生きものたちもこの地球には生きていることを我が子たちに肌身で感じてもらいたいからなんです。
そんな思いで飼い始めたヤギが毎年出産をし、今8頭のヤギと友に暮らしています。
今年2頭の子が生まれたものの立ち上がることすらできず、すぐに2頭とも死んでしまいました。悲しい現実です。もしかすると血が濃くなっているのかもしれません。
生んだ母は、その後もお乳を作り続けてますが、吸ってくれる子がいないのでおっぱいはパンパン。
悲鳴をあげて泣き続ける母を見かねたボランティアスタッフのユリちゃんが、アペルイで初の搾乳を。
ここ1週間ほど、毎日のように搾り、チーズを作ってくれています。これがかなり美味しいんです!それに触発されたアユミは、なんとバターをっ! これは牛のバターよりいけます。
雑草と呼ばれる草を、こんなに美味しい乳に変えてくれるヤギに感謝です。そして、人が手仕事で手塩にかけて、さらに美味しいものへと変化させる。動物たちと友に生きる暮らしはなって豊かなんだろう。
ヤギのチーズをピザにのせて石窯で焼いたら、、、
自分たちもすっかり利益追従思考になってしまったアペルイ一家からのご報告でした。
チーズとバターの写真はまたの機会に。