子どもたちはとにかく可愛い顔しているから上から目線で頭をナデナデしたくなるけど、一瞬を切り撮るカメラをやっていると可愛い表情とカワイイ表情の隙間に鋭い眼光が内在していることに気づく。彼らは僕ら大人たちよりずっと的を得た鋭い視点でこの世界を観察、認識しているのかもしれない。子どもと暮らすようになって10年、よくそう思う。
大人たちは社会が作り上げた「常識」を物差しにして世界を判断するようになり、正義や愛という名の下、他者の正義や愛へはおもいを馳せず、戦争や自然破壊をしながら、世界に悲しみと怒りを増幅させている。
森のようちえんの子どもたちを見ているとどうだろう。言い合いの喧嘩をしてるかと思えば、次の瞬間は仲良く遊んでいる。
大人になるにつれて失われてしまう感性ってどれくらいあるのかな。