屋久島、春ですねー。高菜をとりそびれて、すっかり春の虫さんたちに食べられてしまったけど、フランスからやってきたマリエがこの穴だらけの高菜たちを一枚一枚干して、高菜漬けをつくってくれました。どんな漬物になるかなあ。楽しみ楽しみ。
売り物じゃないから、穴が空いてても問題ない。虫が食べてるってことは安心な野菜の証拠。スーパーにある見た目が綺麗な野菜って虫も食べれないほどに、体に良くない農薬が残留してる。
そんな話を良く聞くことがあるけど、自然農の世界では、「野菜には虫を寄せつけない免疫力があって、野菜が本当に元気だったら、虫に食べられることはない。」そんな話があります。元気じゃない野菜、元気な野菜の違いってなんだろう。どうやったら虫に食べられない強い野菜ができるんだろう。
4月9日には、自然菜園の竹内さんの講座では、そこらへんを聞いてみたいなあ。
★野菜の自給率を上げる!自然菜園講座@屋久島★
https://www.facebook.com/events/210980156324955/
竹内さんホームページ↓
https://39zzlife.jimdo.com
竹内さんブログ↓
https://blog.goo.ne.jp/taotao39
話は変わって、松枯れの話。日本全国で起きている松枯れ。屋久島でも起きています。松がれが起きる原因のうちの一つに、マツノザイセンチュウの存在があります。外国からやってきたマツノザイセンチュウが日本にいたマツノマダラカミキリと仲良くなってカミキリの体の中に入り、マツまで運んでもらうようになりました。カミキリは線虫が体の中に入っても死ぬことはありません。そして,カミキリが若い枝をかじる時に,カミキリの体の中(気門という呼吸する穴)から線虫が出てきて,枝のかみ傷からマツの体の中に入ってしまいます。マツの体の中に入った線虫はどんどん増えて,木を枯らしてしまいます。そうするとカミキリが卵を産むことができるようになります。(元気なマツに卵を産んでも,卵が松ヤニに巻かれて死んでしまう)。では、マツノザイセンチュウがマツの体内で増えるとマツが枯れるのはなぜでしょうか? マツの幹の中を流れている水が止まってしまうからです。マツの幹には仮道管という細い管がたくさんあって,根が吸い上げた水を葉に送る働きをしています。マツの体の中でマツノザイセンチュウが増えるとこの仮道管がつまってしまって,葉は急に水不足になります。それで,マツの葉が急に赤く変色し,枯れてしまうのです。
なぜ松枯れの話をしたかというと、矢野さんの記事にこんなことが書かれいたからです。
矢野智徳氏。縄文杉周辺の森にて
「団地の開発をしている周辺でも、軒並みマツが枯れている光景を目にすることが多いです。マツノザイセンチュウによるマツ枯れですが、多分その裏で起きているのは、抵抗力の低下なんです。健全な森の環境の時には、害虫をある程度の量で止めるだけの抵抗力を木が備えていたのに、呼吸不良を起こすような環境になったために、体力も低下し、害虫に対抗できるだけの力を失い、枯れてしまう…。そこで通気改善をすると、植物たちが回復してくる。マツも途中から枯れなくなります。」風土を再生する〜里山整備の視点〜 参照。
今回の2つの講座に共通するテーマは「植物を元気にしていく技」。そう僕は思っています。人間にとって植物はとても大切な存在だということは周知されていますが、植物のことを知り、元気にしていく方法を知る人はとても少ないような気がします。僕もその一人です。
大地を元気していくことで、植物が元気になっていく技が身につく講座、まもなくスタートです!
大地の再生講座の詳細はこちら↓
https://www.facebook.com/events/106808626820784/
4月5日は、満員御礼で、予約を締め切らせてもらいました。多数の申し込みありがとうごいました。6、7、8日はあと若干名の空きがあります。興味のあるかたは是非っ!
当たり前のようで、目から鱗ですね。
松を元気に、松を “本来の姿に” 。楽しみです。