アペルイの男衆を引き連れて獲物を調達しに海へ。自分は一息の世界でやりとりする素潜りで魚と勝負するのが好きだけど、子どもたちにはまだ少し早いので、漁の方法は釣りですることに。
釣りは正直、自分の性には合っていなくて、細かい作業があってめんどくさい。でも、いつかは子どもだけで釣りに行って食料を調達してきてほしいという水面下にある大人のミッションがあるために(笑)、今はぐっとこらえて、めんどくさいところは丁寧に教えながら、子どもがサジを投げ出しそうになる糸のもつれなどはほどいてやり、根気よく雑用がかりに徹する日曜日。
この日は、ハタンポがよく釣れて、帰って塩焼きにしていただきました。獲物をとった喜び、その命を調理する喜び、もちろん食べた時も。DNAに今もなお刻まれている狩猟快感に気づいてもらえたんじゃないかな。そして、母ちゃんはおかずを作らずすんでニッコリ。父ちゃんは食費を得るための賃金労働にさく時間を少し減らすことができてニンマリ。
狩猟採集は、喜びの連鎖が生まれるグローバルマネーに翻弄されない幸せの経済活動。
いつかは我が家の大好物アカバラを頼んだぞ、少年たち!(屋久島では野生のカンパチをアカバラといいます)