去年の11月中旬に苗を植えた白菜の収穫が始まりました。アペルイのある平野集落では3ヶ月ぐらいかかります。
今年は暖冬のせいか、虫の発生が早くて、ご覧の通り穴がポコポコ。
世界一きれい好きな国民とも言われる日本で生まれた野菜への常識。それはトイレや自分のお肌のように野菜も綺麗な方が上等でしょっ!そんな常識が農薬を生みだし、虫を一掃してきたのだと自分は思ってきているのだけど、虫が食べれない薬が付いている野菜ってどうなんだろう。
自分が通っていた東京農業大学のある研究室でイモムシの研究をしている学生が、エサがなくなったので、スーパーでキャベツを買ってきて、それを与えたら、イモムシが全滅してしまった。そんな話がありました。
少しぐらい虫に食われているぐらいがいいと思って、我が家では全然気にせず、むしろ虫食いが安全の基準ぐらいに思って喜んで食べていましたが、オーガニックの野菜づくりを本職にしている方に、こんな話を聞きました。
「本当に野菜が元気だったら、その野菜は虫に食われないんだよ。喰われるってことは、その野菜が弱っているサインなんだよ。」
アペルイの白菜たちはどんな状態なんだろう。そんな大人の迷宮的な左脳の旅はよそに、美味しそうにパクパク食べる娘をパチリ。こんなシーンが自家野菜を育てるエコビレッジの大きな喜びになっています。野菜は、ビタミンやミネラルといった栄養効果のために人に重宝される傾向にありますが、その効果より、この収穫の喜びの方が人を元気にさせるのに役立っているように思います。その小さな喜びがこの自給生活の幸せの原動力になっています。
この白菜さんたちにはキムチになってもらいます。
お命頂戴します。いつもありがとう。