矢野智徳さん率いる大地の再生集団が、今回も大胆な方法で屋久島にエルルギーを注ぎに来てくれました。布引の滝の流域に位置する一湊エコビレッジ、アペルイのフィールド、そして、いよいよ幕開けした棚田再生プロジェクトのフィールド。3箇所の大地再生活動を講座形式で開催しました。また、人が森を切り開いて創り上げた集落が、閉村しておよそ50年。どんな風に自然に還っているのか、矢野さんの視点で解説してもらいながら、小杉谷集落跡地も視察しました。
とても1回のブログではまとめられないほど、多くのことを学びました。
「人間目線ではなく、自然目線で」
大地の再生講座の要は、この矢野さんの言葉に集約されていると思います。パーマカルチャーを今まで見本にしてきましたが、この10年アペルイは人間のみが恩恵を受けるよう自然を利用してきた人間目線で、すべての行動を決定していたと痛感しました。雑草のカヤや葛などの蔓にも愛を注ぐ矢野さんの視点に、大きな学びを得ました。これから少しづつ矢野語録をアウトプットしていきたいと思います。
写真は棚田に空気と水の通り道を作り、ヤブ化した畑を蘇らす作業。重機を使っての荒治療を上空から。一見自然を破壊している開発のような風景に映るかもしれません。
ここに、深く根を張り大地に水みちと空気通しを促してくれるタカキビをまき、大地が呼吸できるよう改善しながら、パワーフードである雑穀を収穫し、人の心身をも健康にしていきながら、豊かな経済活動を創造できたら。
大地を再生しながら、自然と人が一緒になって健康になっていけたら。そんな夢物語を現実の世界へ。胸がいっぱいになる5日間でした。関係したすべての方に感謝します。