去年、屋久島でオーガニックマーケットを12月に企画したときに農家さんから「屋久島の冬野菜は1月からだよ。なんでそんな時期にやるんだー。」と言われてしまい、しまったなという思いを多少しながらも猪突猛進で開催すると、いろんな方が「はやとうり」を持ってきてくれました。もう、今日はハヤトウリ祭?と思っちゃうぐらい。屋久島中のハヤトウリが集結。笑
屋久島の気候と大地はハヤトウリにとってきっといいのだと思います。毎年9月以降から出回るという印象です。よく知り合いからいただくのでアペルイ農園での自給にはあまり思い入れがなく、何度か植えても雑草に埋もれて育たず。。ノーマーク野菜でした。
でも、オーガニックマーケットでピーンッと来ちゃいました。アペルイでは夏野菜が終わり始める10月以降、野菜はゴーヤかオクラ、モロヘイヤぐらいと乏しくなっていきます。この3種にハヤトウリが加わってくれると、冬野菜が育つまでの間の料理にグッと幅がでてきます。
漬物や煮物、炒め物、サラダ、あえ物どんな料理にもあう万能野菜。最近凝りだしたスパイスカレーにもあいそう。
蔓性の植物なので、平地で育てると夏場の雑草とバッティングしてしまうので、今年は軒にネットをはってグリーン・カーテンをつくってみよう。緑のカーテンには一石二鳥以上の3つの効用が。
①スダレのように夏場の強い日差しを遮ってくれる。
②ハヤトウリが蒸散した水分で周囲の気温を下げてくれる。
③ミネラル豊富で栄養満点。
ハヤトウリに含まれる栄養素は
・ハヤトウリには糖質の代謝を助け、エネルギーをつくり出し、疲労回復に役立つビタミンB1。
・細胞の新陳代謝を促進し、皮ふや粘膜の機能維持や成長に役立つビタミンB2。
・皮ふや粘膜の健康維持をサポートしたり、脳神経を正常に働かせるのに役立つナイアシン。
・動脈硬化を予防しストレスをやわらげる働きのあるパントテン酸
・貧血を予防し、細胞の生まれ変わりや、新しい赤血球をつくり出すために欠かせないビタミンである葉酸。
・活性酸素の発生や酸化力を抑え、動脈硬化、皮膚や血管の老化を防ぎ、免疫力を高めてくれるビタミンC、ビタミンE。
・骨や歯を構成するのに必要なミネラルであるカルシウムやリン、マグネシウムなどを含みます。
・カリウムも多く含まれますので疲労回復や利尿作用、高血圧の予防に役立ちます。
屋久島の夏は楽しすぎて遊びすぎて疲労がち。そんなとき、家を涼しくしてくれて疲労を回復してくれるなんて。
ん〜素敵すぎる!
一つの要素に3つ以上の役割も持たせながら農園をデザインするのはパーマカルチャーの重要な視点で、大切にしています。
去年からゲストハウスをはじめて思ったこと「一年中どんなときでもゲストにオーガニック の自家野菜を提供できる農園をつくりたい! 山に担ぎ込む食材もアペルイ産の野菜に徐々に移行したいな。」
去年は1年分のお米自給を達成できたので、今年は野菜の楽園づくりを目指しますよー。