海風に当たったらエナジー満タン!
さあ、サンガンバーガーと海風のエナジーをパワーにかえて、野郎ども、行くぞー!
4時間目は食育野外授業でございます。
今年は森のようちえんのクッキング米を親御さんといっしょにつくったり、島の子どもたちといっしょにお米づくりをしたいなと思っていて、新規で3枚田んぼを増やします。そのために、去年のうちに不耕作地の草を刈っていました。
アペルイでは無肥料の自然栽培でお米づくりをしているので、雑草は邪魔者ではなく、窒素分を大地に補填してくれる重要な存在です。この4ヶ月間でうまく分解が進んで、畑にすきこめればよかったのですが、耕運機にからまりそうなほど、枯れた雑草がまだまだ頑丈そうなのでいったん脇に移動することに。
3回ぐらいは素直に運ぶものの、即飽きてしまうのが子どもの良いところ。
「あ〜、つかれた〜」
「チクチクする〜」
そんな駄々をこねても、かまわずしらんぷりしてほったらかしにしていると、横でせっせと枯れ草を集める親に申し訳ないと思っているのか、手を休めない長男。長男に叱咤されなんとか持続している次男坊。
あと、もって5分ぐらいかなあ。そんな風に思ったとき、化学変化を起こした笑い声が。
「わ〜、飛び込むとたのし〜」
「相撲で勝負だー」
「もっと、たくさんクッションつくろう!」
遊具のない田畑は
遊びを無からクリエイトする場
海岸と一緒で最高のキャンパス
楽しい遊びをあみだしちゃえばそこからはもう、グングンはかどる草運び。あっという間に終わってしまいました。
子どもたちがだいぶ暮らしの助けになってきてるなあ。
学校が臨時休校になってくれて本当によかった。
学校がないおかげで家族の絆が深まるばかりです。
日本の経済が崩壊しても暮らしが破綻しない準備をこれまで着々としてきました。クローバルマネーに頼らない持続可能なライフスタイルをつきつめていくと、家さえ建てちゃえば食べるものを自給することがとても重要になってくると悟っています。
このシンプルな暮らしはなんて心地いいのだろうと年々思いは増すばかりですが、やればやるほど、きっと、みんなはやらないだろうなあとも思っています。現代人はとにかく、めんどくさいことが嫌いですから。
面倒臭ささから解放されたい人の気持ちを刺激し増幅させ、それを燃料にして資本主義経済のエンジンを回している現代。世界中で、快適便利なもの溢れかえっていますが、その経済活動が、人を含め多くの生きものの生存環境を危機に追いやっているというコントみたいな世界になっています。
森林破壊、海洋汚染、砂漠化、エネルギー戦争、気候変動、先進国の食料廃棄、途上国の飢餓。。。数え切れないほどの社会問題は複雑なようで、原因はとてもシンプル。
オモチャがない畑では子どもたち同士、喧嘩がとても少ない。オモチャがあると奪い合いの喧嘩ばかり。
大人たちはもっとバカでかいスケールで奪い合いの喧嘩しつづけてます。
無だった田にはレンゲ草の花が一面に
お日さんが燃え尽きないかぎりは
大地は無から無限の恵をもたらしてくれます
それは本来 人間同士が奪い合う必要がないほどの
大いなる恵みだと推測されます
もし、面倒臭いことを遊びに変えて
笑いながらやってのけちゃうバイタリティーと精神性を
大人たちが今一度心の中心に取り戻したのなら
この星はめっちゃ楽しい次のステージに昇華していけるんじゃないかと
枯れ草土俵で相撲とりしている我が子を観戦しながら
心にそんな想いが芽吹きました
都会じゃそんな暮らしできっこない。
よく東京で言われ続けてきたし、今も言われます。
でも僕らは東京の暮らしを捨ててこうやってやっています。
できないんじゃない。やってないだけ。
やるか やらないか
大人の日々の選択で未来の色は
いかようにも変化していきますね