我が家が完全に薪暮らしになるまでに、私がなかなか手放せなかったものが2つあります。
1つは電子レンジ。
(電子レンジを手放すお話はこちら)
そして2つ目が、ガスコンロ。
料理に欠かせないガスコンロです。
もともと焚き火は好きだったので、たまに家の庭で焚き火で料理することはありましたが、そういう日は、たいてい夫が準備して、“The!男料理” を楽しむ感じだったので、どちらかと言えば非日常、イベント的なものでした。
でも、屋久島に移住した時から、いつかはエネルギーも自給したい!と夫と話していたので、焚き火料理をするほど、焚き火よりももっと少ない薪で効率よく料理がしたい!と思うようになっていました。
そしてついに手に入れた、時計型の薪ストーブ。
まずは、暖を取りつつ煮込み料理とか簡単な料理から始めて徐々に慣れていこうと思い、メインはガスコンロで、余裕のある日にサブで薪ストーブ料理、という感じで、プチ薪暮らしがスタートしました。
でも・・・
夫がいない日は、1歳と5歳の子どもを見ながらの料理。
便利な道具があると、人間はつい楽な方を選んでしまう生き物のようで、心の余裕がないことを理由に、「明日こそは薪ストーブを・・・」と思いながら、便利なガスコンロに手を出す日々でした。
ある時、これでは全然エネルギーの自給になってない!もっと日常化しよう!
と、夫と夢会議を開き、どうしたら日常化するか話し合った結果、ガスコンロを手放すことにしました。
電子レンジの時同様、「あるものでなんとかしよう」精神が再び燃え上がった瞬間でした(笑)
そしてついに、完全なる薪暮らしがスタートしたのです!
もちろん、初めから何でも料理できたはずはなく・・・
初めはご飯すら美味しく炊けず、「はじめチョロチョロなかパッパ」って本当なの?!炊飯器の方が断然美味しいじゃん!!とショックを受けていました。
でも、毎日、夫と理科の実験のように、水分量を変えたり、火加減を変えたり、炊く時間を細かく計ったりと、試行錯誤を重ねた結果、とびっきり美味しいご飯が炊けるようになったのです。
それからは、いかに熱効率よく、薪を最後に余らせることなく、ガスコンロよりも美味しい料理できるか考えるのが楽しくなり、どんどん薪料理にはまっていきました。(毎日が理科の実験のようw)
今では、薪ストーブから手作りのかまどに変わり、より快適に料理できるようになりました。(先人の知恵はすごい!!)
きっとガスコンロと併用では、薪暮らしへの道は遠かっただろうなぁと思います。
何かに挑戦する時や生活を変えたい時には、今持っているモノ、頼っているモノを手放し、不便な状態、足りない状態に身を置くことが大事だなと感じました。
そんなこんなで、完全薪暮らしになって7年。
子どもたちも火を扱えるようになっています。
その様子がちらりと分かる動画はこちら♪
↓
You Tube aperuy movie『グリーンカーテンの恵み』