去年の秋から産まなくなったニワトリたちがようやくまた卵を生みだしました。屋久島では卵を生み出す時期になると、「日が長くなってきたなあ」とか「梅の花芽が膨らんできたなあ」とか、春を感じはじめます。
なぜ冬になると卵を産まなくなるのかは、長年の謎です。冬毛に変わる時期は、そっちに栄養を使うため卵を産まないという話を聞いたことがありますが、寒さで殆どのエネルギーを体温保持に使ってしまうからだと、今の所思っています。あと、栄養価の高い餌が少ないということもアペルイ農園ではあるかもしれません。安価な市販の餌は、遺伝子組み換えの飼料が入っている可能性があったり(飼料には遺伝組換えの表示義務がない)、ホルモン剤が入っている可能性があるので、購入する気分になれません。なのでどうしても質素な飼料となってしまいます。
だからこそ、卵を生みだしてくれるととても嬉しいです。
昔の日本でも、冬は全く産まなくなってしまい卵はとても貴重なものだったそうです。特に大寒の寒さに耐えながら産まれた卵は栄養価が高く滋養があるとされ、その卵を食べると1年間健康に暮らせると言われていたそうです。室内の小さなゲージで育てられ出荷されるスーパーの安価な卵たちにとっては、到底当てはまらない死語になってしまった言い伝えです。
今年の大寒は1月20日。この日から15日間は年間を通してもっとも寒い日が続くと昔からいわれています。そして、それが終わると次の節気は「立春」。
毎年、ニワトリに春の前触れを知らせてもらうアペルイ農園です。
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