2年前に廃棄場からいただいてきた鉄パイプの骨組み。テナントの軒の部分だったようです。これで移動式チキントラクターの囲いづくりをすることに。
アペルイの農園では、一つのものに対して3つ以上の役割を考えながらフィールドづくりをするようにしています。
ニワトリは、①フンをして良質な肥料をくれる。②卵をくれる。③地面を突っついて土を耕してくれる。④雑草を食べてくれる(雑草を食べると卵の質が良くなる)。⑤家庭の生ごみを食べてくれる。
などなど、たくさんの役割をしてくれます。これを小屋で完結しようとすると、鶏糞を畑にまきにいかないといけない。雑草を毎日切ってあげないといけない。
極力ニワトリ自身に動き回ってフンをしてもらい、餌を探しながら地面を突っついて、雑草を食べてもらう方が、人間サイドの労力も減るし、何よりそっちの方がニワトリにとっても自由度があっていいんじゃないかなと。そんな理由から、これまでニワトリを放し飼いに→野菜の苗を食べられる→失敗。広大なフィールドがないと、畑との両立は難しいと判断。じゃあ、柵をつくったらどうだろう→柵を飛び越え野菜の元へ。。。ん〜。養鶏と畑の両立、もう何年も悩みの種になってます・・・笑
さて、今回の廃材発明は果たしてうまくいくのか!
カフェ前の畑で実験中でーす。
“写真は毎朝、小屋から移動するウーハーのともちゃん。温かくて鳴き声が可愛くて幸せになれるエコビレッジの毎朝の作業です。”
2018年1月12日追記:チキントラクターのその後が気になるという方からコメントをいただいたので、前日投稿したその後を書いてみます。
ニワトリさんは草が大好きで、草をよくあげていると殻のしっかりした卵を産んでくれます。エコビレッジでは、牡蠣殻などのカルシウム分は全くあげてないので、不思議です。
福島で発見されたセシウムを元素転換してバリウムに変えてしまう光合成細菌の存在を知って腑に落ちて生まれた自論は、ニワトリのお腹の中で野菜に多く含まれているカリウムを元素転換してカルシウムに変える微生物が住んでいるかもしれないという仮説です。だから、ニワトリはせっせと草を食べるのかもしれません。
ということで、雑草が生えた畑はしっかり食べ尽くしてくれ、糞も結構落ちていたのでいい感じです。ただ、くちばしで地面を突っついてこれがトラクターの役目をしているのですが、突っついたあと歩き回っているので、踏み固めてる感が。。。屋久島の場合、冬でも雑草は枯れず、しっかり根は生きてるので、ニワトリに雑草の上の部分を食べてもらったら、鎌などで根を取ってあげる作業をしないと、そこに冬野菜の種を植えても、根が張れず成長できないという経験を何年もしてます。屋久島で不耕起の自然農がむづかしい所以です。
雑草切ってニワトリにあげる手間と、肥料を撒く手間は省けて、今回のチキントラクターはいよいよ成功か!と思いきや、ある日ネットに穴が。そして2羽姿を消してしまいました。初めは突っついてネットを破って逃げたのかと疑いましたが、森のようちえんに迎えに来たお母さんがカラスが突っついているのを目撃してたそうで、おそらく彼らが突っついて殺し、咥えて持って行ったのかもしれません。かわいそうなことをしてしましました。
ネットを針金のものにして囲いの高さをもう少し高くしようと思います。
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