この星は危険がいっぱいで毎日がスリリング。危険は遠ざけるものじゃなく、乗り越えるもの。ビクビクしながらもジワジワ。
心配性の大人をよそに、いつの間にか、大人の発想を凌駕した独創的なアイデアで危険を乗り越え、思いを形にしていく子どもたちの才能は無限大。
この小さな冒険の積み重ねが、やがては大志を実現させるノウハウを身につける鍛錬になっているのだろうと思っています。
「どうやったら向こうの屋根の渡れるかなあ」
落ちないように渡るために、幅の広い2枚の板をひいているけど、1枚だと曲がってしまって怖かったのかな。嬉しそうに屋根を渡る子を見て、考えたな〜と感心。
地球はリスクがいっぱい。子どもの心には「やってみたい(危険)」がいっぱい。
危険なことを排除する保育とはなんだろう。
やりたくない勉強をさせる教育とはなんだろう。
子どもたちはみんなこの危険いっぱいでワクワクの星で生き抜ける力を身につけるために、親から言われなくても日々自ら鍛錬しているように思えます。義務教育とは異なる好奇心から生まれでてくる主体的な学びを本能的にできてしまっているように思います。その才能はすべての子どもに宿っているんじゃないかなと。その才能は「危険を乗り越えようとする勇気と行動力」と言い換えてもいいかもしれません。大人になるとやがてはしぼんでいってしまう勇気と行動力が、森のようちえんの子どもたちには満ちあふれています。
大人世界は、「ああ仕事行きたくないなあ」「家事めんどくさいなあ」と言って心と裏腹なことをしている人が多い反面、子ども世界では「あれしたい!」「これしたい!」と心がやってみたいと思うことしかしたがらない。笑
もし、大人が子どもを下に見ず、大人が子どもの勇気と行動力から学ぶことをしたなら、きっと世界はもっと楽しくなっていく。