コロナを機に、森のようちえんのスタイルを変えようと考えた時(その時のあぺるいのブログ)から、たぶん私が一番欲していたこと。
それは、
子どももお母さんも、それぞれが楽しくて幸せを感じられる場をつくること。
子どもの成長にとって大切なことを。
これから先の未来を生きるために身につけて欲しいことを。
子どもの幸せのために…
その想いは今も変わらないけれど、
そのために、もっと大切なことがある、って気づいたの。
子どもがいても、
子どもがいるからこそ、
お母さんが輝いていること。
お母さんがワクワクと挑戦していること。
その姿を間近で感じることが、
これからを生きる子どもたちにとって何よりのみちしるべになるって。
昨日は、それを実感した一日でした。
昨日、あぺるいのお母さん7名で素潜り体験を受けました。
教えてくれたのは、フランスで生まれ育ち、現在はハワイに拠点を持ち、“私たちとイルカ・クジラの文明をつなげていくことをサポートする”『メレナイア』というプロジェクトを行っているレイナさん。
10月〜1月の間、お仕事の関係で親子で屋久島に滞在していて、レイナさんの娘さんがあぺるいに遊びに来るようになり、そのお礼として、「素潜り体験をお母さんたちにギフトしたい」とレイナさんが言ってくれたので、呼吸法のレクチャーの後、昨日実際に海に行って潜ってきました。
7人のお母さんが2グループに分かれ、レイナさんの6ヶ月の赤ちゃんも合わせて7人の子どもたちを見合いながら交代で。
普段、子どもたちと海に遊びに行っているときは、意識は完全に子どもたちの安全管理にあるので、遊ぶというよりは子どもたちの遊びのサポート役。
小さい子どもがいる間はそれがお母さんの役目
その時間を楽しもう、と思って過ごしていました。
素潜りを教えてくれたレイナさんも、「まだ赤ちゃんが小さいからどのくらい離れられるかな…」とはじめは少し心配していました。
でも、信頼しているメンバーに子どもを預け、いざ海へ。
レイナさんの声に癒されながら、
青くて深い海を泳ぐ魚たちを眺め、
太陽の光に照らされる水中を眺め、
ゆらゆらと不思議にゆれる水面を眺める。
自分の呼吸に意識を向け、リラックスし、内なる自分の声に耳を澄まし、
深く深く、何度も何度も呼吸をして、自分の心と体のタイミングをうかがう。
潜るまでのその時間は、
余計な思考は一切消え、
ただただ、自分の内側に集中する時間。
その時間を経て、自分が今だ、と思うタイミングで何度か潜ってみました。
2回目の潜水で、初めて、ちょっと深く潜ることができたけれど、
何度か潜るうちに、耳が痛くなったり寒くなったりして、気持ちに少し不安が出てきたので、私は先にリタイア。
でもね、
短くても、自分だけに集中する時間、思考が消えて自然と一体になる時間、不安を乗り越えて挑戦する時間は、母親になって忘れかけていた感覚を取り戻してくれる、とてもとても幸せな時間でした。
海から上がり、みんなのところに戻ると、
子どもたちを見てくれたお母さんたちはびっきりの笑顔で迎えてくれて、
子どもたちはそれぞれいつものように楽しそうに遊んでいて、
レイナさんの6ヶ月の赤ちゃんも、一度も泣くことなくご機嫌で他のお母さんに抱っこされていて。
自分が自分の幸せを感じている間、
子どもたちもサポートし合っているお母さんたちも、みんなが笑顔で幸せな時間を過ごしていて、
しかも、それぞれの幸せを目の前で感じ合えること。
これって、
ひとりじゃ味わえなくて、
子どもがいるからこそ、信頼して子どもを任せられる友達がいるからこそ、感じられる幸せなんだなぁと思うと、
子どもがいるからって自分の幸せを我慢したり、先延ばしにしたりする必要なんてなくて、自分の心の声を聴いて、そのために行動すれば、自分の幸せも周りの幸せも叶って、それが更なる幸せにつながるんだなぁって、大きな大きな気づきをもらえた一日でした。