鹿児島にある組織SELFさんのお誘いで、鹿児島SDGsスタートアップフォーラムに参加してきました。
SDGsとは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称です。SDGsは2015年9月の国連サミットで採択されたもので、国連加盟193か国が2016年~2030年の15年間で達成するために掲げた目標です。
引用元: https://imacocollabo.or.jp/about-sdgs/
目標は以下の17項目。
あと11年。各国がいよいよ、これらの問題を解決していかないと地球がやばいよねって雰囲気になってきた。
2017年11月に経団連が7年ぶりに行動企業憲章を改定し、その中でSociety5.0というコンセプトのもとSDGsに本気で取り組む方針を示しました。経団連は一部上場企業の7割が加盟していて経済界でもっとも影響力がある団体。その団体がビジネスの力を使ってSDGsを実現していこうといっているんです。
経済だけでは世界は幸せにはなれないという自覚の時代にいよいよ突入した感があります。ちなみにSociety5.0とは、狩猟社会(Society1.0)→農耕社会(Society 2.0)→工業社会(Society 3.0)→情報社会(Society 4.0)の次に来る社会です。Society5.0は日本語でなんてよばれるんでしょうかね。
経団連以外にも、インドの話が面白かったので紹介したいと思います。
インドが2030年までにすべての車を電気自動車にする!との政策方針を明らかにすると、瞬く間に同年7月6日フランスでは2040年までにディーゼル&ガソリン車の販売禁止を発表。7月26日英国もディーゼル&ガソリン車の販売禁止を発表。8月21日ドイツでもディーゼル&ガソリン車の販売禁止を示唆。
といったように、1国がSDGsのゴールに向けて舵をきったことで、次々に、しかもかなりの速度で変化を生んでいます。
それに同調して企業の動きも面白いことに。
7月5日ボルボが2019年に全車種をEV・ハイブリッドに。7月7日テスラ、普及車「モデル3」生産開始。7月8日フォルクス・ワーゲン、次世代EVコンセプト「Gen E」発表。8月4日トヨタ・マツダ、500億円相互出資で電気自動車の開発へ。
企業も急進的な動きになっている。いよいよエネルギーの質が変わる社会がやってくる。経済優先で自然を破壊し続けてきた社会を終わらそうという動きがはじまっていることにワクワクがとまりません!
これからの社会は、「経済」・「人間社会」・「自然環境」この3つのバランスをうまくとりながらどのように個人、組織が動いていけばいいのか。それをゲームで体感し、鹿児島の各分野の人と共有し、共に未来を考えるのが、今回の集まりの趣旨。このカードゲーム、かなりいいです!とてもよくできています。屋久島でやりたい!
カードゲーム「2030 SDGs」の紹介 | 一般社団法人イマココラボ
今回の集まりを実況でイラストでまとめてくれる人がいたので、文字でお伝えするのは省略して、素敵なイラストで。
今回の集まりには有機農家、銀行、ミュージシャン、先生、保育士、建設関係、大学教授、NPO職員、テレビ局、起業家、議員、弁護士などなど。総勢およそ120名集まっていたそうです。業種を超えて各分野で持続可能な未来を思い描いて日々奮闘されている方々が参加してきていたので、なんかとてつもなくポジティブでいい雰囲気。この雰囲気がもう目指すべきゴールなんじゃないかなとおもえるほど。
そんな集まりの中、今回主催者の友人から
「アペルイの活動をプレゼンして、この会をぶっ飛ばして欲しい」
と依頼をうけ、ぶっ飛ばすのは好き(?)なので楽しそうだから気軽に快諾したものの、前日に8名のプレゼンのラストバッターということがわかり、ちょっとプレッシャー。てっきり、初盤に軽いジャブ程度にぶっ飛ばせばいいだろうと考えていたのだけど、トリでぶっ飛ばすには準備していたガイド業、写真家としての活動内容では、無理だと判断して、前日の船の移動で大幅に内容を変更。
「組織に所属しなくても一人でも自然に配慮した暮らしはできる」
このテーマで話すことに。主催者は是非鹿児島のみんなと繋がって欲しいと、誘ってきたので、「繋がらなくても一人一人ができる最大限を日々の暮らしの中で模索、行動、失敗、リトライを繰り返せば、社会は変えられる。その上で、みんなとつながるべきだ」というぶっ飛ばし方。ん〜、これはいけるにちがいないっ!笑
しかし、日中のゲームを通してインプットしたこと、参加者の方々からもらったワクワクのアイデアが多すぎて、予定していたぶっ飛ばしトークの内容がだいぶ変わってしまった。。。
以下、メモしていたプレゼンの下書きを。
東京生まれ東京育ち。肩書き→自然のことなんかまったくわからない都会人。
11年前に自然を壊さないくらしを実践したくて屋久島に移住
14、15番目標「海と陸の豊かさをまもろう」について話したいと思います。
達成するためのターゲットは、ルールを作って規制をかけ実現
本当に人はそうなのか
好んでそうしてる人なんかいない
ただただ暮らしていたら、いつのまにか海と陸が壊れちゃってた
自然から資源ととりすぎちゃってるんでね、現代は。
14、15の解決はとても簡単で、資源を搾取し過ぎず、「足るを知る」精神で、一人一人、節制すればいいと思うんです。でもそれが難しいのが現状。
ルールや規制で人々をしばって義務感で生活をかえてもらうのってどうなんだろう
「俺たちの地元のしぜんはさいこうに気持ちいいし、大好きだから守っていこうよ」ってルールや規制なんかなくても、一人一人が自ら好んで、自発的に変わっていけるほうが断然いいじゃないですか。
だから、ぼくはネイチャーガイドを仕事にして自然好きを日々コツコツと増やしているんです。
でも、今日は仕事の話ではなく、仕事ではない日々の暮らしにフォーカスして話したい。
幸い、ぼくは自然を知らない都会人。この都会人が経験もない、知識もない状態でごとまで、やれるか。これって面白いな。あらたなオルタナティブな暮らしにチェンジしていけたら、面白いメッセージになるなとおもって、
一人で社会は変えられないけど、自分1人はイマココカラでも変えられると思うので。
写真で暮らしを説明
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自分の東京のリッチな暮らしを振り返れば、SDGsで掲げる問題の全てにおいて自分が加担しているという事実
どうしたら、自分だけでもそのインパクトを与えないで済むような暮らしができるのか
自然の破壊を生み出さない、途上国の資源を搾取しない、自然を奪い合う戦争を起こさない暮らしって
それは、消費生活から、自給的な暮らしをするしか道はないな
そんな思いに賛同した今の妻と屋久島に移住してエコビレッジ作りを
写真説明
10年でここまで作り上げられた。初めは使命感でやっていたことも、暮らし自体が楽しい。
その楽しいが事業になってきた
楽しいこと、心地のいいことは、地球にとってもいい。
こんな感じにする予定だったけど。。。けっこう言いたいこと言えなかったなあ。。。
まあ、良くも悪くも、予定通りにいかないって楽しいですね。話すのもっとうまくなりたいなあ。活動をうまく伝える。だいじなスキルだと実感。
こんなに柔らかくまとめていただき、嬉しい限りです。
10年やってきたことをこれからさらに磨きかけるのと同時に、今回新たに3つのミッションが生まれました。
・アペルイの活動を本土に発信していく
・屋久島でSDGsのつながりをつくる
・屋久島人という意識から鹿児島人という意識拡大へ
さあ、この10年楽しくなるぞ!